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  • 犬用シャンプーの選び方とおすすめ商品

    犬用シャンプーの種類は豊富です。オーガニック系や特定の犬種専門のシャンプー、皮膚トラブル改善のための薬用シャンプーなどがあります。 愛犬の皮膚を健やかに保つためにもシャンプー選びは大切です。本記事ではシャンプー選びの基準や正しいシャンプーの仕方などを詳しく解説します。 犬用シャンプーの必要性と選び方 犬用シャンプーではなく、人間用のシャンプーでもよいのではと考える場合も、少なくありません。 しかし、犬と人間では皮膚の厚さや状態が違います。そこで、人と犬のシャンプーの違いと、犬にとって安全で心地よいシャンプーの選び方について解説します。 犬用と人用の違いと適切なシャンプー成分 犬の皮膚は、人の皮膚の3分の1ほどの厚さしかありません。 人間の赤ちゃんの皮膚は、大人の皮膚の約2分の1であることから、犬の皮膚は非常にデリケートです。 シャンプーも含めた洗剤の成分は、水素イオン濃度pH(ペーハー)値によって「中性・酸性・アルカリ性」と大きく3つの成分に分けられます。 pH(ペーハー)値の最高値は14で、7が「中性」です。7より低ければ酸性となり、7より高ければアルカリ性となります。人間の肌のpH(ペーハー)値は4〜6ほどで、肌の細胞にとって心地よい状態が弱酸性です。そのため、人の肌は弱酸性に保つことで、皮膚表面の菌が増えにくくなります。 犬の皮膚のpH(ペーハー)値は、犬にもよりますが、おおよそ7.4 です。7よりも若干高めのため、弱アルカリ性となります。人間の肌とは逆の皮膚タイプであることからも、人間のシャンプーを犬に使用することは避けた方がよいでしょう。 シャンプーの主な成分は「界面活性剤」「添加剤」「補助剤」の3つです。 界面活性剤:主成分 添加剤:洗剤の性能をあげたり、香りや質感などをプラスαしたもの 補助剤:界面活性剤の働きをあげるもの 界面活性剤は、皮膚や毛の汚れを落とすための主成分であり、シャンプー選びで最も重要な成分でもあります。 界面活性剤は洗浄力が高ければ皮膚の油分を必要以上にとってしまい、毛をパサつかせてしまったり、皮膚にダメージを与えたりします。しかし、洗浄力が弱すぎるシャンプーは、汚れと皮膚の分泌が多めの犬には向きません。 界面活性剤には多くの種類がありますが、代表的なものは次の3つです。 ・高級アルコール系界面活性剤 ・石鹸系 ・アミノ酸系 高級アルコール系界面活性剤は、洗浄力も皮膚への刺激も特に強いため、肌が敏感であったり、アレルギー性皮膚炎など肌に少しでも異常があったりする場合は避けましょう。 石鹸系も洗浄力が強めです。石鹸は環境にとっては優しい成分ですが、皮膚に対しては刺激が強いため、皮膚が弱め・敏感肌・肌トラブルがある場合は避けましょう。 界面活性剤の代表的な3つの中でも、アミノ酸系は比較的新しいタイプです。 低刺激のため、皮膚にも毛にも優しくはありますが、しっかりした洗浄力を求めているのであれば、物足りなさを感じる場合があります。しかし、皮膚が弱い犬に対しても使用しやすく、保湿しながら汚れを落とせるメリットがあります。 皮膚に優しいだけでなく、洗浄力も欲しい場合は「ラウロイルメチルアラニンNa」というアミノ酸系界面活性剤のシャンプーがおすすめです。 ただし、補助剤としてラウレス硫酸Naやラウレス硫酸アンモニウムなどのラウレス硫酸タイプが入っている場合は、洗浄力が強化されます。皮膚への刺激が強すぎてしまう可能性もあるため注意しましょう。 犬用シャンプーで特に注意することは、成分表示が法律で義務付けられていないことです。 たとえ成分の記載がされていたとしても、全ての成分が表示されているわけではありません。 添加物として使用されている合成着色料の中には、アレルギー性を含むものや海外では禁止されているものがあります。 無添加と書かれているシャンプーにおいても、添加物が何も添加されていないと思われがちですが、ひとつの添加物だけ無添加の場合でも無添加表示されてしまうのです。 例えば、防腐剤は無添加ですが、海外では禁止されているようなタール系色素が入っている場合でも、無添加表示されています。そのため、どのような成分が無添加なのかの確認は大切です。 また、見落としがちなのが香料です。 人間にとって良いニオイと感じるシャンプーのニオイが、人間の1億倍ともいわれる嗅覚をもつ犬にとっては、非常につらい場合があります。 たとえ良いニオイだとしても、ニオイが強めのシャンプーは避け、無香料かニオイの優しいシャンプーにしてあげましょう。 犬種や肌質、コートタイプに基づく選び方 犬用シャンプーは、トイプードル向けやチワワ向けなどの犬種別もあります。 犬種別のシャンプーは、犬種ごとの毛や皮膚の特徴にあわせた成分でつくられているため、安心感があります。 例えば、特徴的なトイプードルの毛は抜けづらく非常に柔らかいため、シャンプーによって毛の仕上がりに違いがでやすいのです。そのため、トイプードルの毛に合わせてつくられたトイプードル向けのシャンプーによって、毛の仕上がりに期待できます。 また、チワワは肌が弱く、皮膚が炎症を起こしやすいため、洗浄成分が弱い低刺激のシャンプー向きです。 チワワ用であれば、チワワの皮膚の傾向に合わせた成分を配合しているため、トラブルを起こしにくく安心です。 ただし、皮膚に炎症がある場合は、薬用シャンプーを選びましょう。 薬用シャンプーには治療に有効な成分が配合されています。ただし、犬の皮膚の症状に合わせた薬用シャンプーを選ぶ必要があるでしょう。 薬用シャンプーには主に次のような6つのタイプがあります。どのような病状に有効かについては、次の表をご覧ください。 薬用シャンプーのタイプ病名または症状一般的な初期症状または原因抗菌用膿皮症皮膚に赤や白のブツブツが発生。痒みや脱毛などもみられる。抗真菌用マラセチア皮膚炎皮膚にべたつき感があり、フケや赤みがみられる。抗脂漏性用脂漏症皮膚にべたつき感があり、痒みや脱毛、乾燥がみられる。角質溶解用フケ乾燥・ストレス・感染性皮膚炎・アレルギー性・アトピー性・脱水・栄養不足など保湿用乾燥・肌あれ皮膚の薄さ・室内乾燥・過剰なシャンプー・栄養バランスなどかゆみ止めかゆみ皮膚の乾燥・シャンプー残り・エアコン等による乾燥・換毛期・虫刺され・ストレス・アレルギー・アトピー・感染症など 高温多湿であったり、ひどく乾燥していたりする環境やシャンプーの選び方とやり方によって、皮膚炎や感染症をひきおこしてしまう可能性があります。 犬の置かれている環境の調整や皮膚の状態にあわせたお手入れは、予防のひとつです。 子犬は成犬よりもさらに皮膚がデリケートで、環境によって体調を崩しやすいため、シャンプーにも気をつける必要があります。 子犬の初めてのシャンプーは、ワクチン前は感染症のリスクがあるため、3回目のワクチン接種が完了した2週間後からにしましょう。 また、まだ体力がないため、体調がよくないときや嫌がる場合は、無理にシャンプーをする必要はありません。ニオイや汚れが気になるときは、シャンプーシートや蒸しタオルなどで、優しくふき取るようにしてください。 子犬を初めてシャンプーする際に使用するシャンプーは、無添加で刺激が少ない天然由来のものがおすすめです。 おすすめの犬用シャンプー商品紹介 犬用のシャンプーは、オーガニックや天然由来、無添加や無香料などの刺激を抑えた肌に優しいもの、人気の高いブランドシャンプーやプロが使用するシャンプーなど多種多様です。 そのため、多くの犬用シャンプーから、選りすぐりのおすすめ商品をご紹介します。 オーガニック成分が豊富な犬用シャンプー オーガニックシャンプーは無添加シャンプーと混同されてしまう場合もありますが、似ているようで違います。 無添加シャンプーは着色料や香料、防腐剤などの合成化学物質を抑えたものに対して、オーガニックシャンプーは天然由来の成分を使用したものです。 どちらも皮膚や毛に優しいシャンプーといえますが、オーガニックにおいても合う合わないがあります。たとえオーガニックシャンプーであったとしても、初めて使用した場合は愛犬の皮膚の状態に注意しておきましょう。 オーガニックについては、オーガニック由来指数がひとつの目安です。 オーガニック由来指数とは、オーガニック原料とオーガニック由来部分が製品に何%含まれているかを示す指数です。ただし、表示は義務ではありません。 表示される指数は、使用原料の由来・処理方法により、以下の4つがあります。それぞれ水を含むか含まないかの表示もあります。 ・自然指数 ・自然由来指数 ・オーガニック指数 ・オーガニック由来指数 どのような天然成分がどれほどの割合で入っているのかがわかると、より安心です。 オーガニック成分が豊富なおすすめのシャンプーは、100%国産天然由来成分でできているオーガニックドッグシャンプー「LaNatule」です。 出典:楽天市場 洗浄成分は100%植物由来のため、肌への刺激を極力抑えながら汚れを落とせます。 また、消臭・虫よけ・保湿成分・リラックス効果のある香りなどの全てが天然由来からです。アミノ酸系のため、泡立ちがよく優しく洗えることから、肌が敏感でも安心して使用できます。 さらに、合成着色料・石油系界面活性剤・シリコン・パラベン・鉱物油・サルフェート・紫外線吸収剤の7つが無添加です。また、全成分が表示されていることも安心感に繋がるでしょう。優しさと安心感が詰まったオーガニックドッグシャンプー「LaNatule」は、おすすめです。 ティーツリーシャンプー ティーツリーはティートリーとも呼ばれる精油です。 ティーツリーの効能は、免疫調整・抗ウィルス・抗菌・抗真菌・抗炎症などですが、リフレッシュしたいときにも有効で、活力ももらえます。 ティーツリーシャンプーでおすすめは、オーストリア産「APDCのティーツリーシャンプー」です。 出典:楽天市場 主にティーツリー・紅藻エキス・ユーカリオイル・ローズマリーオイルなど、6つの植物成分が配合されています。 オーストラリアの植物科学者と共同開発し、安全と効果の両方にこだわったシャンプーです。 また「APDCのティーツリーシャンプー」のティーツリーコンディショナーも出ています。 愛犬の被毛にさらにハリやコシ、ボリューム感が欲しいと考えているのであれば、シャンプーとセットでの使用がおすすめです。 シャンプー&ボリュームアップコンディショナーミニボトルセット(各50ml)でお試しが可能です。 出典:楽天市場 長毛の犬種の被毛のもつれや毛玉を抑制し、ツヤ感ある仕上がりになる、紅藻エキス&植物性ヒアルロン酸など配合のティーツリーコンディショナーもあります。 出典:楽天市場 愛犬の皮膚や被毛に優しいだけではなく、コンディショナーとセットで使用すると理想の毛の状態になれる可能性もある、おすすめの商品です。 リンスインシャンプー 犬用のリンスインシャンプーでおすすめの商品は、ライオンペット株式会社の「毎日洗えるリンスインシャンプー」です。 出典:楽天市場 毎日洗えるほど優しい、100%植物生まれの洗浄成分が使用されています。無着色で微香性でもあるため、シャンプーのニオイが苦手な犬も安心です。 洗浄成分が優しいだけではなく、アミノ酸配合により泡立ち豊富で優しく洗えるため、肌が敏感でも利用しやすいでしょう。 液状のリンスインシャンプーシリーズは「ノミ・マダニとり」と、フケやかゆみを抑える「皮ふを守る」タイプを含めた3種類です。全てにボトルタイプ(330ml)・ポンプタイプ(550ml)つめかえ用(400ml)があります。 トリマー監修のプロ仕様犬用シャンプー トリマー監修のプロ仕様シャンプーでおすすめの商品は、WDPドッグサロンの専属プロトリマー監修の「ボタニカルドッグシャンプー」です。 出典:楽天市場 「アボカド油」「オリーブ油」「ひまわり種子油」の3種のオーガニック認証成分と15種の天然由来成分が配合されています。 また、パラベン・シリコン・鉱物油・サルフェート・紫外線吸収剤の5つが無添加です。 泡立ちと泡切れがよく、優しい使用感で愛犬の肌を守りながら、清潔にします。 仕上がりもコンディショニング成分配合のため、ふわふわです。 シャンプーの香りは、たとえ良い香りだとしても、人間の嗅覚の1億倍ともいわれる犬にとってはストレスとなる場合があります。 そのため、アロマセラピストが香りをブレンドして、香りの強さも意識しながら犬の好む香りにこだわってつくられています。 ポンプタイプのため、部分洗いなどの使用する範囲によって、シャンプーの量を調節しやすいことから、無駄に消費させることなく経済的です。 ボタニカルドッグシャンプーはシャンプーのしやすさとシャンプーによる心地よさの双方を考えてつくられている点でも、おすすめできます。 犬用シャンプーのおすすめブランド 犬用シャンプーにおいて信頼と実績のある、おすすめのブランドは次の3つです。 ・キールズ ・ライオン ・サロンフォードッグ キールズは、ニューヨークでアポセカリー(欧米の調剤薬局)として創業しました。薬草やさまざまな原料を用いて、薬やお茶を調合して販売するお店です。世界中の植物を研究し、厳選した天然由来成分の配合をしていました。 現在もその精神と経験を活かし、世界中の植物を研究しながら、天然由来成分を多く使用したスキンケアの開発を続けています。そのため、犬用シャンプーキールズドッググルーミングシャンプーについても、長年の研究や経験が活かされています。 出典:楽天市場 ライオンは、長く愛されている歴史あるブランドです。ペット用品以外では、歯ブラシ・洗剤・スキンケア・薬品など、数々の事業を展開しています。 ペット用品については、ライオンペット株式会社で展開をしており、犬用シャンプーは全て、洗浄成分の100%が植物生まれです。 世界的に注目されている最先端評価法である「皮ふ刺激性試験」を取りいれており、肌にやさしい「刺激性なし判定処方」との結果がでています。 ライオンのシャンプーはリンスインシャンプーが主です。 出典:楽天市場 大きく分けて「泡タイプ」「液体タイプ」「水のいらないシャンプー」と3つのタイプを扱っています。 毎日洗える・のみダニ・子犬子猫・ニオイ・肌ケア・香り・手足用など目的別でシャンプーがつくられているため、愛犬の状態に合わせたシャンプーが見つけやすいでしょう。 サロンフォードッグスは、トリミングサロンのプロのトリマーやドッグショーで活躍されている多くの人に愛用されています。 出典:楽天市場 サロンフォードッグスのシャンプーとコンディショナーは、企画・製造が日本です。 商品開発者の愛犬が、生まれつき皮膚が弱く刺激の強いシャンプーが合わないことがきっかけで、商品が開発されました。そのため、死海の天然ミネラルや天然植物エキスが多く配合された、皮膚に優しいシャンプーを開発しています。 また、毎日多くのシャンプーをするトリマーなどの、手荒れ予防にもなる成分でつくられており、犬だけではなくお世話する人にも優しいブランドです。 犬用シャンプーおすすめ人気ランキング 犬に優しく仕上がりの満足度も高い、犬用シャンプーおすすめ人気商品ベスト3をご紹介します。 1.レッドハート 自然流 全犬種用シャンプー おすすめ人気ランキング、1位は「レッドハート 自然流 全犬種用シャンプー」です。 出典:楽天市場 犬の皮膚と被毛にとことん優しくありながら、しっかり洗浄、仕上がりふんわりと三拍子そろった優秀なシャンプーです。 和漢洋のハーブや植物エキスが配合された天然素材100%であることに加え、化学合成の蛍光剤・漂白剤・香料・着色料、石油系の界面活性剤の使用はされていません。 肌や被毛に優しいシャンプーは、どうしても洗浄力が落ちてしまいがちですが、レッドハート 自然流 全犬種用シャンプーは刺激を抑えつつ、高い洗浄力でしっかりついた汚れも落とせます。 濃縮タイプのため、汚れの度合いや肌の状態に合わせて、シャンプーの濃度を調整可能です。 また、長毛タイプや毛の乾燥やフケ症などのトラブル肌であったり、シャンプー頻度を高めたりしたい場合には、スーパーグレードタイプがおすすめです。ただし、トラブル肌については獣医師にご相談のうえご使用ください。 2.サロンフォードッグス  おすすめ人気ランキング2位は、前述のおすすめブランドとしてもご紹介したサロンフォードッグスです。 出典:楽天市場 サロンフォードッグスのシャンプーとコンディショナーは、使用した後の仕上がりの良さを一度は体験して欲しい、おすすめ商品です。 生まれつき皮膚が弱い犬でも、安心して利用できる天然ミネラルや天然植物などを使用した優しいシャンプーでありながら、お世話する人にも優しく、満足感を与えてくれます。 皮膚に優しいだけではなく、レモングラスやイランイランなどが使用された上品で華やかな香りと圧倒的な美しいツヤのある仕上がりは、ドッグショーで活躍する方々が愛用するほどです。 3.プロフェム ベーシックシャンプー おすすめ人気ランキング3位はプロフェム ベーシックシャンプーです。 出典:楽天市場 愛犬に合うシャンプー選びに迷った場合、一度は利用して欲しいおすすめの商品です。 プロフェム ベーシックシャンプーは、犬猫の皮膚と被毛の科学を基に作られた、全犬種全猫種に利用可能なシャンプーであり、JIS規格により安全性が確認されている成分のみでつくられています。 シャンプーの際に注意していても、刺激に敏感な目や傷口に入ってしまう可能性がありますが、痛みを減らせる刺激低減成分(加水分解ローヤルゼリータンパク)の配合がされているため安心です。 また、汚れの度合いにより、原液〜5倍希釈で調整して利用ができるため、犬の肌にも優しく経済的です。 犬用シャンプーの使い方と注意点 シャンプーの事前準備やシャンプーの仕方、シャンプー後のケアなど、注意事項も含めて詳しく解説していきます。 犬のシャンプー前の準備と適切な頻度・量 シャンプーの負担を軽減したり、シャンプーの効果を高めたりするためにも、事前準備や適切なシャンプー頻度、適切なシャンプーの量にすることが大切です。 まずは、シャンプー前に4つの事前準備を行います。 1.ブラッシング できれば用意しておきたいものは、次の3つですが、コームなどのブラシだけでも問題ありません。 ・霧吹き ・スリッカー ・コームなどのブラシ まずは、シャンプー前に、ブラッシングします。 霧吹きなどで犬の被毛を湿らしてから、スリッカーで余分な毛やもつれた毛をほどいていきましょう。 最後にコームなどのブラシで毛並みを整えたら、シャンプー前のブラッシングは完了です。 スリッカーや霧吹きについては、必ずいるというわけではありません。しかし、ダブルコート(被毛をかき分けたとき地肌ではなく被毛が生えている2重毛)の犬にとっては、大きなメリットがあります。 シャンプー前に少し身体を湿らせて、スリッカーでムダ毛やもつれた毛を取り除く工程を行うことは、シャンプーをスムーズに行えるようにするメリットだけではありません。 被毛で見えない部分のケガやダニの付着を発見できる可能性もあります。 また、犬がシャンプーに緊張をしている場合、優しくブラッシングすることで、リラックスさせることもできるでしょう。 2.耳栓(脱脂綿など) 犬の耳に水が入らないようにするために、脱脂綿などで耳栓をします。耳栓が見えるくらいでよいため、奥に入れ過ぎないように注意しましょう。 3.身体を濡らす 犬のシャンプーに使用する適切なお湯の温度は、人間が少しぬるいと感じる37度前後です。 適切な温度のシャワーで身体を濡らしていきますが、濡らす方向は、お尻側から顔の方に向かって少しずつかけていきます。被毛の中までしっかり濡らすことが大切です。 シャワーで身体を濡らしていく際に、勢いよくお湯をはじかせないためには、犬の地肌近くまでシャワーヘッドを持ってきましょう。 シャワーを怖がったり嫌がったりした場合は、カラン(蛇口)からお湯をだしたり、洗面器などにお湯をためて、手で少しずつかけてください。慣れたころに、水圧を弱めたシャワーをかけてみましょう。怖がる場合は無理に続けず、その日は終わりにしてください。 頭のあたりを濡らすときは、犬の鼻にお湯が入らないように、鼻を上に向けましょう。 目に入る分には問題ありませんが、鼻に入ってしまうと、犬は息ができなくなるため注意が必要です。 4.肛門絞り 片手でしっぽを持ち上げます。 肛門の斜め下、時計でいうところの4時と8時の位置に、小さく盛り上がった2つの袋状のものがあります。人差し指と親指で挟み、下から押し出すように肛門に向かって絞りますが、このまま絞ると分泌物が飛び出してくるため、手のひらで覆うようにして絞ってください。力を入れすぎると痛がるため、優しく行いましょう。 出てきた分泌物のニオイは非常に強いため、すぐに洗い流してください。 シャンプー前の事前準備は以上です。 事前準備をしっかり行うことで、シャンプーも乾かす工程もスムーズに行えます。 肛門絞りは月に1度は行う必要があるため、シャンプーのときに一緒に行えば効率的です。 それでは、次の章でシャンプーの正しい方法を解説します。 犬のシャンプーの正しい方法 シャンプーが液体の場合は、洗面器などにお湯と少量のシャンプーを入れてからシャワーをあてて、しっかり泡立てておきましょう。 希釈タイプのシャンプーは、商品や犬の汚れなどの状態によって濃度の調節が可能です。そのため、ボトルに水とシャンプーを入れて希釈したものを利用する方法があります。ただし、希釈したボトルはカビや菌が繁殖する危険性があるため、そのまま保管せずに1回のみの使用にしましょう。 シャンプーの用意ができたら、順番に洗浄していきます。 シャンプーをしていく方向は、事前準備で身体を濡らしたときと同じように、お尻側から顔の方に向かって洗っていきます。なでると喜ぶ場所から洗い始めたり、慣れている場合は背中から洗い始めてもよいでしょう。 シャワーの温度も事前準備のときと同じく、37度前後です。 ①お尻やなでると喜ぶ場所の洗浄 片手でしっぽを持ち、お尻を洗います。 ②あしの洗浄 足先は汚れやすいため、指の間と肉球のすきまもよく洗います。 忘れがちな部分でもあるため、注意しましょう。 ➂背中や胸など全体の洗浄 爪をたてないように注意し、背中から優しくなでるように洗いましょう。 ④顔まわりの洗浄 シャンプーが目に入らないように注意しましょう。もし入ってしまった場合は、すぐに洗い流してください。 また、耳の縁の汚れや目ヤニは見落としがちです。目ヤニについては、お湯で十分ふやかしてから、指先でとってあげましょう。 ⑤顔から流す シャンプーを流すときは、鼻に入らないように顔から流していきます。 シャンプー残りがないように、ぬるついた感じがなくなるまで、しっかり流していきましょう。脇・お腹・お尻周り・足裏のすすぎ忘れに注意してください。 また、目にシャンプーが若干入ってしまっている可能性もあるため、最後に目も忘れずに流してください。 ⑥リンスやコンディショナーをする リンスインシャンプー以外の場合、シャンプーの後にリンスやコンディショナーをつけましょう。リンスやコンディショナーを手で全体に伸ばしてから、洗い流してください。 リンスやコンディショナーには、摩擦を軽減し、毛のもつれの原因ともなる静電気の発生を抑える目的もあります。 犬のシャンプー後のケアと皮膚トラブルを防ぐ方法 ドライヤーをあてる時間を短縮するためには、まず、毛の水分を手でとります。その後、数枚のタオルや吸水タオルを使用して、しっかりタオルドライしましょう。 タオルドライ後は、毛の根元からドライヤーで乾かします。しっかり乾かそうとしてドライヤーを近づけ過ぎないように、20cm〜30cmほど離して乾かしてください。  また、ドライヤーを顔まわりに使用する際は、後ろから冷風でかけるようにしましょう。 チワワやパピオンのように耳の毛が長い犬種は、癖のつきやすい耳から乾かすことがポイントです。 生乾きは菌の繁殖をおこす可能性があります。ドライヤーをかけ忘れがちな、指の間・わきの下・お腹・内またもしっかり乾かしましょう。 嫌がる犬への対処法とシャンプーの使用期限 犬がシャンプーを嫌がる理由は、恐怖心からくる場合が多いため、安心させてあげることから始めましょう。 嫌がる犬を強制的にシャンプーすることだけはしないでください。さらに恐怖心が強固なものとなってしまいます。 もしも、お風呂場に入ることすら怖がる場合は、次のような3つのスモールステップで、お風呂場に慣らすことから始めてください。      ①愛犬がシャンプーを嫌がる場合は、お風呂場自体に慣らすことから始めてください。 歩かせたり、その場でじっとさせたりするだけでも構いません。 飼い主は、お風呂場にいる愛犬に「お風呂だよ。こわくないよ」など声をかけてあげると、さらに良いでしょう。 ②場所に慣れてきたようであれば、カラン(蛇口)から、チョロチョロと水を流して見せてください。その際も「お水がでるね」など声をかけましょう。次にお湯をだして、蒸気がでる様子も見せてください。 怖がるようなことがあれば、その日はやめましょう。 怖がったらやめるの繰り返しで、少しずつ根気よく、恐怖心を取り除いてください。 お風呂場で一緒に遊んだり、お風呂場に入ったらおやつを与えるなど、お風呂場を楽しいものと認識させることも有効です。 ③シャワーをだし、お尻から優しくかけてみましょう。 シャワーを怖がる場合は、シャワーから出したお湯を洗面器などにためて、タオルで身体を優しく拭くことから始めます。 まずは、①と②を何日か繰り返し、お風呂場に慣れてから➂を行いましょう。 少しずつ、練習して恐怖心を取り除くことで、シャンプーができるようになります。 ただし、せっかく慣れたとしても、最初のシャワーやシャンプーで痛い思いや嫌な思いをしてしまうと、さらなる恐怖心をつくってしまいます。そのため、最初のシャンプーは刺激やニオイを極力抑えたものがおすすめです。 また、シャンプーの使用期限については記載されていないことが多いのですが、未開封であれば2年や3年としている商品もあります。ただし、開封してしまったら1年を目安に使い切るようにしましょう。 正確な使用期限や推奨されている使用期限については、シャンプーの成分にもよるため、商品に記載されているか、記載がなければ製造メーカーに問い合わせてください。 たとえ開封前のシャンプーであっても、保管方法によって変化がおきていないともいいきれないことから、皮膚トラブルを起こしてしまう可能性があります。 犬用のシャンプーも、できることなら数年放置はさけ、なるべく早めに使い切るようにしましょう。 まとめ 犬用のシャンプーは想像以上に多種多様です。 犬種や肌の状態、被毛のタイプなどによって、有効なシャンプーを選べます。 犬用シャンプーおいても、天然成分でつくられたボタニカルやオーガニック、無添加商品が人気です。ただし、皮膚や被毛に非常に優しい低刺激の成分でつくられているとしても、愛犬に合わない場合もあります。 かゆみやフケが出た場合は、低刺激のシャンプーではなく、薬用シャンプーが必要な場合もあるでしょう。ただし、肌トラブルにおいて薬用シャンプーを使用する場合は、自己判断せずに獣医師に相談することをおすすめします。 愛犬の肌と毛の状態は、健康のバロメーターにもなります。 日頃から愛犬の肌と毛の状態を把握し、新しい商品を使用した場合などは、注意して観察するようにしましょう。 その時々の愛犬の状態に合わせたシャンプー選びが、何より大切です。

  • 犬用シャンプーの選び方とおすすめ商品

    犬用シャンプーの種類は豊富です。オーガニック系や特定の犬種専門のシャンプー、皮膚トラブル改善のための薬用シャンプーなどがあります。 愛犬の皮膚を健やかに保つためにもシャンプー選びは大切です。本記事ではシャンプー選びの基準や正しいシャンプーの仕方などを詳しく解説します。 犬用シャンプーの必要性と選び方 犬用シャンプーではなく、人間用のシャンプーでもよいのではと考える場合も、少なくありません。 しかし、犬と人間では皮膚の厚さや状態が違います。そこで、人と犬のシャンプーの違いと、犬にとって安全で心地よいシャンプーの選び方について解説します。 犬用と人用の違いと適切なシャンプー成分 犬の皮膚は、人の皮膚の3分の1ほどの厚さしかありません。 人間の赤ちゃんの皮膚は、大人の皮膚の約2分の1であることから、犬の皮膚は非常にデリケートです。 シャンプーも含めた洗剤の成分は、水素イオン濃度pH(ペーハー)値によって「中性・酸性・アルカリ性」と大きく3つの成分に分けられます。 pH(ペーハー)値の最高値は14で、7が「中性」です。7より低ければ酸性となり、7より高ければアルカリ性となります。人間の肌のpH(ペーハー)値は4〜6ほどで、肌の細胞にとって心地よい状態が弱酸性です。そのため、人の肌は弱酸性に保つことで、皮膚表面の菌が増えにくくなります。 犬の皮膚のpH(ペーハー)値は、犬にもよりますが、おおよそ7.4 です。7よりも若干高めのため、弱アルカリ性となります。人間の肌とは逆の皮膚タイプであることからも、人間のシャンプーを犬に使用することは避けた方がよいでしょう。 シャンプーの主な成分は「界面活性剤」「添加剤」「補助剤」の3つです。 界面活性剤:主成分 添加剤:洗剤の性能をあげたり、香りや質感などをプラスαしたもの 補助剤:界面活性剤の働きをあげるもの 界面活性剤は、皮膚や毛の汚れを落とすための主成分であり、シャンプー選びで最も重要な成分でもあります。 界面活性剤は洗浄力が高ければ皮膚の油分を必要以上にとってしまい、毛をパサつかせてしまったり、皮膚にダメージを与えたりします。しかし、洗浄力が弱すぎるシャンプーは、汚れと皮膚の分泌が多めの犬には向きません。 界面活性剤には多くの種類がありますが、代表的なものは次の3つです。 ・高級アルコール系界面活性剤 ・石鹸系 ・アミノ酸系 高級アルコール系界面活性剤は、洗浄力も皮膚への刺激も特に強いため、肌が敏感であったり、アレルギー性皮膚炎など肌に少しでも異常があったりする場合は避けましょう。 石鹸系も洗浄力が強めです。石鹸は環境にとっては優しい成分ですが、皮膚に対しては刺激が強いため、皮膚が弱め・敏感肌・肌トラブルがある場合は避けましょう。 界面活性剤の代表的な3つの中でも、アミノ酸系は比較的新しいタイプです。 低刺激のため、皮膚にも毛にも優しくはありますが、しっかりした洗浄力を求めているのであれば、物足りなさを感じる場合があります。しかし、皮膚が弱い犬に対しても使用しやすく、保湿しながら汚れを落とせるメリットがあります。 皮膚に優しいだけでなく、洗浄力も欲しい場合は「ラウロイルメチルアラニンNa」というアミノ酸系界面活性剤のシャンプーがおすすめです。 ただし、補助剤としてラウレス硫酸Naやラウレス硫酸アンモニウムなどのラウレス硫酸タイプが入っている場合は、洗浄力が強化されます。皮膚への刺激が強すぎてしまう可能性もあるため注意しましょう。 犬用シャンプーで特に注意することは、成分表示が法律で義務付けられていないことです。 たとえ成分の記載がされていたとしても、全ての成分が表示されているわけではありません。 添加物として使用されている合成着色料の中には、アレルギー性を含むものや海外では禁止されているものがあります。 無添加と書かれているシャンプーにおいても、添加物が何も添加されていないと思われがちですが、ひとつの添加物だけ無添加の場合でも無添加表示されてしまうのです。 例えば、防腐剤は無添加ですが、海外では禁止されているようなタール系色素が入っている場合でも、無添加表示されています。そのため、どのような成分が無添加なのかの確認は大切です。 また、見落としがちなのが香料です。 人間にとって良いニオイと感じるシャンプーのニオイが、人間の1億倍ともいわれる嗅覚をもつ犬にとっては、非常につらい場合があります。 たとえ良いニオイだとしても、ニオイが強めのシャンプーは避け、無香料かニオイの優しいシャンプーにしてあげましょう。 犬種や肌質、コートタイプに基づく選び方 犬用シャンプーは、トイプードル向けやチワワ向けなどの犬種別もあります。 犬種別のシャンプーは、犬種ごとの毛や皮膚の特徴にあわせた成分でつくられているため、安心感があります。 例えば、特徴的なトイプードルの毛は抜けづらく非常に柔らかいため、シャンプーによって毛の仕上がりに違いがでやすいのです。そのため、トイプードルの毛に合わせてつくられたトイプードル向けのシャンプーによって、毛の仕上がりに期待できます。 また、チワワは肌が弱く、皮膚が炎症を起こしやすいため、洗浄成分が弱い低刺激のシャンプー向きです。 チワワ用であれば、チワワの皮膚の傾向に合わせた成分を配合しているため、トラブルを起こしにくく安心です。 ただし、皮膚に炎症がある場合は、薬用シャンプーを選びましょう。 薬用シャンプーには治療に有効な成分が配合されています。ただし、犬の皮膚の症状に合わせた薬用シャンプーを選ぶ必要があるでしょう。 薬用シャンプーには主に次のような6つのタイプがあります。どのような病状に有効かについては、次の表をご覧ください。 薬用シャンプーのタイプ病名または症状一般的な初期症状または原因抗菌用膿皮症皮膚に赤や白のブツブツが発生。痒みや脱毛などもみられる。抗真菌用マラセチア皮膚炎皮膚にべたつき感があり、フケや赤みがみられる。抗脂漏性用脂漏症皮膚にべたつき感があり、痒みや脱毛、乾燥がみられる。角質溶解用フケ乾燥・ストレス・感染性皮膚炎・アレルギー性・アトピー性・脱水・栄養不足など保湿用乾燥・肌あれ皮膚の薄さ・室内乾燥・過剰なシャンプー・栄養バランスなどかゆみ止めかゆみ皮膚の乾燥・シャンプー残り・エアコン等による乾燥・換毛期・虫刺され・ストレス・アレルギー・アトピー・感染症など 高温多湿であったり、ひどく乾燥していたりする環境やシャンプーの選び方とやり方によって、皮膚炎や感染症をひきおこしてしまう可能性があります。 犬の置かれている環境の調整や皮膚の状態にあわせたお手入れは、予防のひとつです。 子犬は成犬よりもさらに皮膚がデリケートで、環境によって体調を崩しやすいため、シャンプーにも気をつける必要があります。 子犬の初めてのシャンプーは、ワクチン前は感染症のリスクがあるため、3回目のワクチン接種が完了した2週間後からにしましょう。 また、まだ体力がないため、体調がよくないときや嫌がる場合は、無理にシャンプーをする必要はありません。ニオイや汚れが気になるときは、シャンプーシートや蒸しタオルなどで、優しくふき取るようにしてください。 子犬を初めてシャンプーする際に使用するシャンプーは、無添加で刺激が少ない天然由来のものがおすすめです。 おすすめの犬用シャンプー商品紹介 犬用のシャンプーは、オーガニックや天然由来、無添加や無香料などの刺激を抑えた肌に優しいもの、人気の高いブランドシャンプーやプロが使用するシャンプーなど多種多様です。 そのため、多くの犬用シャンプーから、選りすぐりのおすすめ商品をご紹介します。 オーガニック成分が豊富な犬用シャンプー オーガニックシャンプーは無添加シャンプーと混同されてしまう場合もありますが、似ているようで違います。 無添加シャンプーは着色料や香料、防腐剤などの合成化学物質を抑えたものに対して、オーガニックシャンプーは天然由来の成分を使用したものです。 どちらも皮膚や毛に優しいシャンプーといえますが、オーガニックにおいても合う合わないがあります。たとえオーガニックシャンプーであったとしても、初めて使用した場合は愛犬の皮膚の状態に注意しておきましょう。 オーガニックについては、オーガニック由来指数がひとつの目安です。 オーガニック由来指数とは、オーガニック原料とオーガニック由来部分が製品に何%含まれているかを示す指数です。ただし、表示は義務ではありません。 表示される指数は、使用原料の由来・処理方法により、以下の4つがあります。それぞれ水を含むか含まないかの表示もあります。 ・自然指数 ・自然由来指数 ・オーガニック指数 ・オーガニック由来指数 どのような天然成分がどれほどの割合で入っているのかがわかると、より安心です。 オーガニック成分が豊富なおすすめのシャンプーは、100%国産天然由来成分でできているオーガニックドッグシャンプー「LaNatule」です。 出典:楽天市場 洗浄成分は100%植物由来のため、肌への刺激を極力抑えながら汚れを落とせます。 また、消臭・虫よけ・保湿成分・リラックス効果のある香りなどの全てが天然由来からです。アミノ酸系のため、泡立ちがよく優しく洗えることから、肌が敏感でも安心して使用できます。 さらに、合成着色料・石油系界面活性剤・シリコン・パラベン・鉱物油・サルフェート・紫外線吸収剤の7つが無添加です。また、全成分が表示されていることも安心感に繋がるでしょう。優しさと安心感が詰まったオーガニックドッグシャンプー「LaNatule」は、おすすめです。 ティーツリーシャンプー ティーツリーはティートリーとも呼ばれる精油です。 ティーツリーの効能は、免疫調整・抗ウィルス・抗菌・抗真菌・抗炎症などですが、リフレッシュしたいときにも有効で、活力ももらえます。 ティーツリーシャンプーでおすすめは、オーストリア産「APDCのティーツリーシャンプー」です。 出典:楽天市場 主にティーツリー・紅藻エキス・ユーカリオイル・ローズマリーオイルなど、6つの植物成分が配合されています。 オーストラリアの植物科学者と共同開発し、安全と効果の両方にこだわったシャンプーです。 また「APDCのティーツリーシャンプー」のティーツリーコンディショナーも出ています。 愛犬の被毛にさらにハリやコシ、ボリューム感が欲しいと考えているのであれば、シャンプーとセットでの使用がおすすめです。 シャンプー&ボリュームアップコンディショナーミニボトルセット(各50ml)でお試しが可能です。 出典:楽天市場 長毛の犬種の被毛のもつれや毛玉を抑制し、ツヤ感ある仕上がりになる、紅藻エキス&植物性ヒアルロン酸など配合のティーツリーコンディショナーもあります。 出典:楽天市場 愛犬の皮膚や被毛に優しいだけではなく、コンディショナーとセットで使用すると理想の毛の状態になれる可能性もある、おすすめの商品です。 リンスインシャンプー 犬用のリンスインシャンプーでおすすめの商品は、ライオンペット株式会社の「毎日洗えるリンスインシャンプー」です。 出典:楽天市場 毎日洗えるほど優しい、100%植物生まれの洗浄成分が使用されています。無着色で微香性でもあるため、シャンプーのニオイが苦手な犬も安心です。 洗浄成分が優しいだけではなく、アミノ酸配合により泡立ち豊富で優しく洗えるため、肌が敏感でも利用しやすいでしょう。 液状のリンスインシャンプーシリーズは「ノミ・マダニとり」と、フケやかゆみを抑える「皮ふを守る」タイプを含めた3種類です。全てにボトルタイプ(330ml)・ポンプタイプ(550ml)つめかえ用(400ml)があります。 トリマー監修のプロ仕様犬用シャンプー トリマー監修のプロ仕様シャンプーでおすすめの商品は、WDPドッグサロンの専属プロトリマー監修の「ボタニカルドッグシャンプー」です。 出典:楽天市場 「アボカド油」「オリーブ油」「ひまわり種子油」の3種のオーガニック認証成分と15種の天然由来成分が配合されています。 また、パラベン・シリコン・鉱物油・サルフェート・紫外線吸収剤の5つが無添加です。 泡立ちと泡切れがよく、優しい使用感で愛犬の肌を守りながら、清潔にします。 仕上がりもコンディショニング成分配合のため、ふわふわです。 シャンプーの香りは、たとえ良い香りだとしても、人間の嗅覚の1億倍ともいわれる犬にとってはストレスとなる場合があります。 そのため、アロマセラピストが香りをブレンドして、香りの強さも意識しながら犬の好む香りにこだわってつくられています。 ポンプタイプのため、部分洗いなどの使用する範囲によって、シャンプーの量を調節しやすいことから、無駄に消費させることなく経済的です。 ボタニカルドッグシャンプーはシャンプーのしやすさとシャンプーによる心地よさの双方を考えてつくられている点でも、おすすめできます。 犬用シャンプーのおすすめブランド 犬用シャンプーにおいて信頼と実績のある、おすすめのブランドは次の3つです。 ・キールズ ・ライオン ・サロンフォードッグ キールズは、ニューヨークでアポセカリー(欧米の調剤薬局)として創業しました。薬草やさまざまな原料を用いて、薬やお茶を調合して販売するお店です。世界中の植物を研究し、厳選した天然由来成分の配合をしていました。 現在もその精神と経験を活かし、世界中の植物を研究しながら、天然由来成分を多く使用したスキンケアの開発を続けています。そのため、犬用シャンプーキールズドッググルーミングシャンプーについても、長年の研究や経験が活かされています。 出典:楽天市場 ライオンは、長く愛されている歴史あるブランドです。ペット用品以外では、歯ブラシ・洗剤・スキンケア・薬品など、数々の事業を展開しています。 ペット用品については、ライオンペット株式会社で展開をしており、犬用シャンプーは全て、洗浄成分の100%が植物生まれです。 世界的に注目されている最先端評価法である「皮ふ刺激性試験」を取りいれており、肌にやさしい「刺激性なし判定処方」との結果がでています。 ライオンのシャンプーはリンスインシャンプーが主です。 出典:楽天市場 大きく分けて「泡タイプ」「液体タイプ」「水のいらないシャンプー」と3つのタイプを扱っています。 毎日洗える・のみダニ・子犬子猫・ニオイ・肌ケア・香り・手足用など目的別でシャンプーがつくられているため、愛犬の状態に合わせたシャンプーが見つけやすいでしょう。 サロンフォードッグスは、トリミングサロンのプロのトリマーやドッグショーで活躍されている多くの人に愛用されています。 出典:楽天市場 サロンフォードッグスのシャンプーとコンディショナーは、企画・製造が日本です。 商品開発者の愛犬が、生まれつき皮膚が弱く刺激の強いシャンプーが合わないことがきっかけで、商品が開発されました。そのため、死海の天然ミネラルや天然植物エキスが多く配合された、皮膚に優しいシャンプーを開発しています。 また、毎日多くのシャンプーをするトリマーなどの、手荒れ予防にもなる成分でつくられており、犬だけではなくお世話する人にも優しいブランドです。 犬用シャンプーおすすめ人気ランキング 犬に優しく仕上がりの満足度も高い、犬用シャンプーおすすめ人気商品ベスト3をご紹介します。 1.レッドハート 自然流 全犬種用シャンプー おすすめ人気ランキング、1位は「レッドハート 自然流 全犬種用シャンプー」です。 出典:楽天市場 犬の皮膚と被毛にとことん優しくありながら、しっかり洗浄、仕上がりふんわりと三拍子そろった優秀なシャンプーです。 和漢洋のハーブや植物エキスが配合された天然素材100%であることに加え、化学合成の蛍光剤・漂白剤・香料・着色料、石油系の界面活性剤の使用はされていません。 肌や被毛に優しいシャンプーは、どうしても洗浄力が落ちてしまいがちですが、レッドハート 自然流 全犬種用シャンプーは刺激を抑えつつ、高い洗浄力でしっかりついた汚れも落とせます。 濃縮タイプのため、汚れの度合いや肌の状態に合わせて、シャンプーの濃度を調整可能です。 また、長毛タイプや毛の乾燥やフケ症などのトラブル肌であったり、シャンプー頻度を高めたりしたい場合には、スーパーグレードタイプがおすすめです。ただし、トラブル肌については獣医師にご相談のうえご使用ください。 2.サロンフォードッグス  おすすめ人気ランキング2位は、前述のおすすめブランドとしてもご紹介したサロンフォードッグスです。 出典:楽天市場 サロンフォードッグスのシャンプーとコンディショナーは、使用した後の仕上がりの良さを一度は体験して欲しい、おすすめ商品です。 生まれつき皮膚が弱い犬でも、安心して利用できる天然ミネラルや天然植物などを使用した優しいシャンプーでありながら、お世話する人にも優しく、満足感を与えてくれます。 皮膚に優しいだけではなく、レモングラスやイランイランなどが使用された上品で華やかな香りと圧倒的な美しいツヤのある仕上がりは、ドッグショーで活躍する方々が愛用するほどです。 3.プロフェム ベーシックシャンプー おすすめ人気ランキング3位はプロフェム ベーシックシャンプーです。 出典:楽天市場 愛犬に合うシャンプー選びに迷った場合、一度は利用して欲しいおすすめの商品です。 プロフェム ベーシックシャンプーは、犬猫の皮膚と被毛の科学を基に作られた、全犬種全猫種に利用可能なシャンプーであり、JIS規格により安全性が確認されている成分のみでつくられています。 シャンプーの際に注意していても、刺激に敏感な目や傷口に入ってしまう可能性がありますが、痛みを減らせる刺激低減成分(加水分解ローヤルゼリータンパク)の配合がされているため安心です。 また、汚れの度合いにより、原液〜5倍希釈で調整して利用ができるため、犬の肌にも優しく経済的です。 犬用シャンプーの使い方と注意点 シャンプーの事前準備やシャンプーの仕方、シャンプー後のケアなど、注意事項も含めて詳しく解説していきます。 犬のシャンプー前の準備と適切な頻度・量 シャンプーの負担を軽減したり、シャンプーの効果を高めたりするためにも、事前準備や適切なシャンプー頻度、適切なシャンプーの量にすることが大切です。 まずは、シャンプー前に4つの事前準備を行います。 1.ブラッシング できれば用意しておきたいものは、次の3つですが、コームなどのブラシだけでも問題ありません。 ・霧吹き ・スリッカー ・コームなどのブラシ まずは、シャンプー前に、ブラッシングします。 霧吹きなどで犬の被毛を湿らしてから、スリッカーで余分な毛やもつれた毛をほどいていきましょう。 最後にコームなどのブラシで毛並みを整えたら、シャンプー前のブラッシングは完了です。 スリッカーや霧吹きについては、必ずいるというわけではありません。しかし、ダブルコート(被毛をかき分けたとき地肌ではなく被毛が生えている2重毛)の犬にとっては、大きなメリットがあります。 シャンプー前に少し身体を湿らせて、スリッカーでムダ毛やもつれた毛を取り除く工程を行うことは、シャンプーをスムーズに行えるようにするメリットだけではありません。 被毛で見えない部分のケガやダニの付着を発見できる可能性もあります。 また、犬がシャンプーに緊張をしている場合、優しくブラッシングすることで、リラックスさせることもできるでしょう。 2.耳栓(脱脂綿など) 犬の耳に水が入らないようにするために、脱脂綿などで耳栓をします。耳栓が見えるくらいでよいため、奥に入れ過ぎないように注意しましょう。 3.身体を濡らす 犬のシャンプーに使用する適切なお湯の温度は、人間が少しぬるいと感じる37度前後です。 適切な温度のシャワーで身体を濡らしていきますが、濡らす方向は、お尻側から顔の方に向かって少しずつかけていきます。被毛の中までしっかり濡らすことが大切です。 シャワーで身体を濡らしていく際に、勢いよくお湯をはじかせないためには、犬の地肌近くまでシャワーヘッドを持ってきましょう。 シャワーを怖がったり嫌がったりした場合は、カラン(蛇口)からお湯をだしたり、洗面器などにお湯をためて、手で少しずつかけてください。慣れたころに、水圧を弱めたシャワーをかけてみましょう。怖がる場合は無理に続けず、その日は終わりにしてください。 頭のあたりを濡らすときは、犬の鼻にお湯が入らないように、鼻を上に向けましょう。 目に入る分には問題ありませんが、鼻に入ってしまうと、犬は息ができなくなるため注意が必要です。 4.肛門絞り 片手でしっぽを持ち上げます。 肛門の斜め下、時計でいうところの4時と8時の位置に、小さく盛り上がった2つの袋状のものがあります。人差し指と親指で挟み、下から押し出すように肛門に向かって絞りますが、このまま絞ると分泌物が飛び出してくるため、手のひらで覆うようにして絞ってください。力を入れすぎると痛がるため、優しく行いましょう。 出てきた分泌物のニオイは非常に強いため、すぐに洗い流してください。 シャンプー前の事前準備は以上です。 事前準備をしっかり行うことで、シャンプーも乾かす工程もスムーズに行えます。 肛門絞りは月に1度は行う必要があるため、シャンプーのときに一緒に行えば効率的です。 それでは、次の章でシャンプーの正しい方法を解説します。 犬のシャンプーの正しい方法 シャンプーが液体の場合は、洗面器などにお湯と少量のシャンプーを入れてからシャワーをあてて、しっかり泡立てておきましょう。 希釈タイプのシャンプーは、商品や犬の汚れなどの状態によって濃度の調節が可能です。そのため、ボトルに水とシャンプーを入れて希釈したものを利用する方法があります。ただし、希釈したボトルはカビや菌が繁殖する危険性があるため、そのまま保管せずに1回のみの使用にしましょう。 シャンプーの用意ができたら、順番に洗浄していきます。 シャンプーをしていく方向は、事前準備で身体を濡らしたときと同じように、お尻側から顔の方に向かって洗っていきます。なでると喜ぶ場所から洗い始めたり、慣れている場合は背中から洗い始めてもよいでしょう。 シャワーの温度も事前準備のときと同じく、37度前後です。 ①お尻やなでると喜ぶ場所の洗浄 片手でしっぽを持ち、お尻を洗います。 ②あしの洗浄 足先は汚れやすいため、指の間と肉球のすきまもよく洗います。 忘れがちな部分でもあるため、注意しましょう。 ➂背中や胸など全体の洗浄 爪をたてないように注意し、背中から優しくなでるように洗いましょう。 ④顔まわりの洗浄 シャンプーが目に入らないように注意しましょう。もし入ってしまった場合は、すぐに洗い流してください。 また、耳の縁の汚れや目ヤニは見落としがちです。目ヤニについては、お湯で十分ふやかしてから、指先でとってあげましょう。 ⑤顔から流す シャンプーを流すときは、鼻に入らないように顔から流していきます。 シャンプー残りがないように、ぬるついた感じがなくなるまで、しっかり流していきましょう。脇・お腹・お尻周り・足裏のすすぎ忘れに注意してください。 また、目にシャンプーが若干入ってしまっている可能性もあるため、最後に目も忘れずに流してください。 ⑥リンスやコンディショナーをする リンスインシャンプー以外の場合、シャンプーの後にリンスやコンディショナーをつけましょう。リンスやコンディショナーを手で全体に伸ばしてから、洗い流してください。 リンスやコンディショナーには、摩擦を軽減し、毛のもつれの原因ともなる静電気の発生を抑える目的もあります。 犬のシャンプー後のケアと皮膚トラブルを防ぐ方法 ドライヤーをあてる時間を短縮するためには、まず、毛の水分を手でとります。その後、数枚のタオルや吸水タオルを使用して、しっかりタオルドライしましょう。 タオルドライ後は、毛の根元からドライヤーで乾かします。しっかり乾かそうとしてドライヤーを近づけ過ぎないように、20cm〜30cmほど離して乾かしてください。  また、ドライヤーを顔まわりに使用する際は、後ろから冷風でかけるようにしましょう。 チワワやパピオンのように耳の毛が長い犬種は、癖のつきやすい耳から乾かすことがポイントです。 生乾きは菌の繁殖をおこす可能性があります。ドライヤーをかけ忘れがちな、指の間・わきの下・お腹・内またもしっかり乾かしましょう。 嫌がる犬への対処法とシャンプーの使用期限 犬がシャンプーを嫌がる理由は、恐怖心からくる場合が多いため、安心させてあげることから始めましょう。 嫌がる犬を強制的にシャンプーすることだけはしないでください。さらに恐怖心が強固なものとなってしまいます。 もしも、お風呂場に入ることすら怖がる場合は、次のような3つのスモールステップで、お風呂場に慣らすことから始めてください。      ①愛犬がシャンプーを嫌がる場合は、お風呂場自体に慣らすことから始めてください。 歩かせたり、その場でじっとさせたりするだけでも構いません。 飼い主は、お風呂場にいる愛犬に「お風呂だよ。こわくないよ」など声をかけてあげると、さらに良いでしょう。 ②場所に慣れてきたようであれば、カラン(蛇口)から、チョロチョロと水を流して見せてください。その際も「お水がでるね」など声をかけましょう。次にお湯をだして、蒸気がでる様子も見せてください。 怖がるようなことがあれば、その日はやめましょう。 怖がったらやめるの繰り返しで、少しずつ根気よく、恐怖心を取り除いてください。 お風呂場で一緒に遊んだり、お風呂場に入ったらおやつを与えるなど、お風呂場を楽しいものと認識させることも有効です。 ③シャワーをだし、お尻から優しくかけてみましょう。 シャワーを怖がる場合は、シャワーから出したお湯を洗面器などにためて、タオルで身体を優しく拭くことから始めます。 まずは、①と②を何日か繰り返し、お風呂場に慣れてから➂を行いましょう。 少しずつ、練習して恐怖心を取り除くことで、シャンプーができるようになります。 ただし、せっかく慣れたとしても、最初のシャワーやシャンプーで痛い思いや嫌な思いをしてしまうと、さらなる恐怖心をつくってしまいます。そのため、最初のシャンプーは刺激やニオイを極力抑えたものがおすすめです。 また、シャンプーの使用期限については記載されていないことが多いのですが、未開封であれば2年や3年としている商品もあります。ただし、開封してしまったら1年を目安に使い切るようにしましょう。 正確な使用期限や推奨されている使用期限については、シャンプーの成分にもよるため、商品に記載されているか、記載がなければ製造メーカーに問い合わせてください。 たとえ開封前のシャンプーであっても、保管方法によって変化がおきていないともいいきれないことから、皮膚トラブルを起こしてしまう可能性があります。 犬用のシャンプーも、できることなら数年放置はさけ、なるべく早めに使い切るようにしましょう。 まとめ 犬用のシャンプーは想像以上に多種多様です。 犬種や肌の状態、被毛のタイプなどによって、有効なシャンプーを選べます。 犬用シャンプーおいても、天然成分でつくられたボタニカルやオーガニック、無添加商品が人気です。ただし、皮膚や被毛に非常に優しい低刺激の成分でつくられているとしても、愛犬に合わない場合もあります。 かゆみやフケが出た場合は、低刺激のシャンプーではなく、薬用シャンプーが必要な場合もあるでしょう。ただし、肌トラブルにおいて薬用シャンプーを使用する場合は、自己判断せずに獣医師に相談することをおすすめします。 愛犬の肌と毛の状態は、健康のバロメーターにもなります。 日頃から愛犬の肌と毛の状態を把握し、新しい商品を使用した場合などは、注意して観察するようにしましょう。 その時々の愛犬の状態に合わせたシャンプー選びが、何より大切です。