犬の歯周病とは?
歯周病はその名の通り「歯の周囲の病気」です。
歯の周囲には、「歯肉」「セメント膜」「歯槽骨(しそうこつ)」「歯根膜(しこんまく)」という4つの組織があり、これらを「歯周組織」と呼びます。

虫歯と歯周病は別物
歯周病は、その歯周組織に障害が起きる病気で、虫歯が歯の病気なのに対して、歯周病は歯の周りの病気ということになります。
ちなみに犬は尖った歯が多いため虫歯菌が付きづらく、唾液のアルカリ性度が強いため、歯が溶けにくいことから、虫歯にはなりづらい特徴があります。

歯周病の病態変化
歯周病は、「歯肉炎」と「歯周炎」の二つを合わせた病名です。
歯周炎
はじめは歯周組織の中で一番外側にある歯肉の炎症から始まる。この段階を軽度「歯肉炎」と呼び、しっかりとケアをすれば健康な状態に戻すことができる。
歯周炎
細菌が歯肉だけではなく、歯根膜や歯槽骨にまで進行し、歯槽骨が溶かされ始めると、歯肉炎から「歯周炎」になる。歯のグラつきが出る状態にまで進行すると、完全に治すことはできなくなる。

歯周病の症状
歯周病のサインかも?
・痛がる
・きつい口臭
・ヨダレが増える
愛犬に「口臭が強くなった」「ご飯を食べるスピードが遅くなった」「口の周りを触られのを嫌がるようになった」などの症状が見られる場合は、歯周病が原因の可能性があります。

犬の歯周病の原因と予防
歯周病は歯周病菌が起こす障害です。その歯周病菌は歯石(プラーク)に多く潜んでいます。
歯石を取り除いてあげなければ、歯周病菌がどんどん繁殖し歯周病になります。そのため、こまめな歯磨きが歯周病の予防につながります。

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